「死別体験者の分かち合い」は、カウンセラーや指導者などは置かず、訓練を受けたボランティアで運営される自助的なグループ活動です。社会的役割、責任、倫理などを一時的に猶予し、体験者同士が自由に話し合う中で、悲嘆の浄化を促します。1982年にアルフォンス・デーケン氏を中心に発足した生と死を考える会の中で育まれ、10年以上かかって現在の運営方法に定着しました。最近では、東京以外の各地の生と死を考える会などでも行われるようになってきました。
死別体験者の分かち合いは、予約がいらず参加者は好きなときに来て、好きな時に去れる、費用が安い、という利点があります。しかし、指導者の強力なコントロールがないので、運営を誤ると、参加者が互いに傷つけあったり、後味の悪い思いで去るような結果になる恐れもあります。グループの潜在的な力をいい方向へ引き出せるかどうかは、話し合いの場にいるスタッフの力量とチームワークにかかっています。ただ、話し合いの場にいるスタッフは一見なにもしていないように見えるので、「死別体験者をただ集めれば分かち合いになる」という誤解もあるようです。
この研修会は、分かち合いの現場に関わるスタッフの育成を通じて、分かち合いの普及を目指しています。
主催 死別体験者の分かち合いの会 北九州
共催 特定非営利活動法人北九州あいの会
第13回 2003年3月16日(日) 11:00-13:00男女共同参画センター ムーブ(企画ルーム1)
(時間に遅れないようにお願いします)
第14回以降:しばらくお休みとします。開催のご希望があれば、ご連絡ください。
男女共同参画センター ムーブ
北九州市小倉北区大手町11番4号。JR西小倉駅より徒歩15分。小倉駅バスセンターから27、45、131、134、138番、小倉駅前から91番方面バスに乗車、「九州厚生年金会館前」で下車。または小倉駅バスセンターから28番に乗車、「小倉北警察署前」下車、徒歩5分。北九州都市高速・勝山ランプまたは大手町ランプ出口より約3分、地下駐車場(有料)あり。電話093-583-3939
死別体験者の分かち合いの会スタッフ
これから死別体験者の分かち合いの会スタッフを目指す方
介護、看護、教育、ホスピス・ボランティアなどの仕事のためにカウンセリング・マインドを身につけたい方
丸岡邦明
木更津工業高等専門学校教授
西日本生と死を考える会委員
都留心理研究室 主任研究員
生と死を考える会・元理事
同会死別体験者の分かち合いの会・元責任者
○死別体験者の分かち合いの運営方法の説明
○簡単なロールプレイによるカウンセリング・マインドの練習
一般 千円
主催・共催団体会員 無料(勝手ながら、北九州市で開催中の死別体験者の分かち合いの会スタッフ研修を兼ねていますので、西日本生と死を考える会、NPO法人北九州あいの会の各会員は無料とさせていただきます)
7名(先着順)
(勝手ながら、北九州市で開催中の死別体験者の分かち合いの会スタッフは、この定員とは別枠とさせていただきます)
運営責任者へ。
締切:電話およびEメールによるお申し込みは当日までお受けしますが、Faxの受付は各開催日の前々日までです。